佐賀総文に行ってきました
0 こんにちは、ブルービーム輪です。
今回、私は去年制作した彫刻作品「暗転」で、高文連の全国大会に出品させて頂くことができたので、7月28日から二日間、同じく全国大会に進んだほっともあいさんと一緒に第43回全国高等学校総合文化祭(さが総文)に行ってきました。
リンク:さが総文
佐賀に行くことはもちろん、九州の地を踏むことさえ初めてだったのでとても新鮮な気分でした。佐賀に行く前は佐賀というとあまり思い浮かぶものがなかったのですが、気球の絵が描いてある建物を見たり、(後日ですが)有田焼の博物館を見に行ったりして、改めて佐賀の印象が強くなりました。
余談になりますが、佐賀に向かう途中に福岡の博多でも降りました。しかし乗り換えの時間が少なく、結局十分間くらいしかいなかったので、もあいさんと「博多ラーメン食べたかった」と話していました(笑)。
総文の美術・工芸部門の会場(市村記念体育館)に着くと、全国各地から集まってきた高校生達がとてもたくさんいて、この人達が自分と同じく選ばれた人達か……と思うと何だか自分の小ささを感じました。でも席に着くと、隣に座っていた人が「この作品作ったんですか?すごいですね!」と声を掛けてくれた上に褒めてくれたので素直に嬉しかったです。
大会は交流会(カードゲーム)、相互鑑賞、研修講座の三つの企画に分かれていました。
交流会では、自分が所属するグループのメンバーが作った作品を当てるカードゲームをやりました。それぞれの作品の写真が印刷されているカードと自己紹介、二つの質問からどれがどの人の作品か当てるのですが、答え方の解釈が色々あってなかなか難しかった人もいれば、自画像を描いていたのですぐに分かった人もいて面白かったです。因みに私は全問正解しました(笑)。
相互鑑賞では、作品が展示されている佐賀県立美術館・博物館で一人一人が作品の解説をして、感想を書き合いました。作品そのものをじっくり見ると、カードゲームのカードや作品の目録などに載っている写真からは分からない新たな発見や解釈が生まれたり、解説を聞くことで本人が作品に込めた感情や作品のちょっとしたエピソードなどを知ることができ、とても充実した鑑賞会だったと思います。私の作品《暗転》は芥川龍之介の「羅生門」をテーマにした彫刻ですが、老婆と若い下人を肌の質感やニキビのことなど、私自身も自分の作品のこだわりポイントを語ることができたので非常に満足でした。
その翌日、(目覚ましの設定を忘れて多少寝坊しながらも)ホテルでの朝食を終えて、楽しみにしていた研修講座を受けに佐賀西高等学校に行きました。私は「ストップモーション・アニメを作ろう」という講座に参加しました。講座では、いくつかのグループに分かれて、フェルトで人形を作り、位置を変えたりしながら撮影し動かしてアニメーションを作るという所謂「コマ撮り」アニメをグループで一作品作ったのですが、時間が短くなかなか大変でした。しかしグループのメンバー達と話し合いながら一つの作品を作るのはとても面白かったです。コマ撮りアニメ自体は小学生の頃ぬいぐるみを使って作ったことがあったので、その感覚を思い出して懐かしくなりました。フェルトで人形を作るときに使う針を指に刺したり、時間が足りなくて絵コンテを描けなかったりはしましたが、できあがったものは私の想像以上に上手くできていたので達成感があって楽しかったです。一緒のグループの人とも仲良く話すことができたのでよい経験になったと思いました。
さが総文の美術・工芸部門も終わり、最終日には有田焼の聖地有田に行きました。最初に佐賀県立九州陶磁文化館、次に有田陶磁美術館に行ったのですが、九州陶磁文化館ではドアの取っ手やイスなどが焼き物でできていてさすが有田、と思いました。二メートル近くの大きさの壺や技法の解説、きらびやかな伊万里焼(伊万里から輸出された有田焼)の調度品のコレクションなどがあり、有田焼は奥が深いと思いました。また、有田陶磁美術館は明治時代の石倉を展示施設として利用しており、たくさんの有田焼の器などが展示されていました。
さらに、近くには鳥居や狛犬などが有田焼でできた陶山神社があり、実際に見てみると神社ならではの神秘的な雰囲気が、有田焼の綺麗な色や柄でさらに増して異世界に来たような感じがしました。
思い出してみるととても短かった佐賀の旅ですが、規定で二度は全国には行けないので来年は行けないこともあり、とてもよい経験になったと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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