迷路 〜瀬戸内国際芸術祭〜
0美術部夏合宿で、瀬戸内国際芸術祭を見学しました。
今回の合宿で最も面白いと思ったのは、アートユニット“目”の、《迷路のまち~変幻自在の路地空間~》という作品です。
担当:館山
展覧会:瀬戸内国際芸術祭2019 土庄(小豆島) 会期:2019夏期 7/19(月)~8/25(日)
リンク:瀬戸内国際芸術祭2019
リンク:hakoniwa アートユニット目 インタヴュー
この作品は、木造民家の内部が白い何かで覆われ、迷路のような空間があらわれた、というものです。
もともと、この作品のある小豆島の土庄本町は、「迷路のまち」として知られています。中世の瀬戸内海で活動した海賊の侵入から身をまもるために、あるいは南北朝時代の戦乱にそなえて、迷路のように入り組ませた路地によって町がつくられたそうです。
作品の中は、ところどころ家の部分が見えるような状態で、和風照明がみえていたり、風呂の一部がみえていたりと、ほとんどが白いもので覆われているのに、その部屋がどんな部屋なのか分かるのが面白かったです。また、一部屋だけ白いものがない部屋があって、壁に妖怪の絵が貼ってあったり、服がかかっていたり、酒が置いてあったり、この家に住む人の生活が見えてくるようで、この作品がもっと深く感じられました。
迷路のように入り組んで家とは思えないくらいなのに、不意に見える家らしい部分にここで暮らせそうな気がしてしまう、不思議な作品です。その不可思議さが、ただ家の中を迷路にするだけではない発想を感じさせて、来た人を引き込む面白さになっていると感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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